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2007年6月10日

「フリー・アズ・ア・バード」を聴いたときに思ったこと。

まんなかのサビの部分、曲中に二回出てきますが、
最初にポール・マッカートニーが歌うときは

Whatever happened to
The lives that we once knew
Can we really live without each other
Where did we lose the touch
That seemed to mean so much
It always made me feel so Free…

となっています。
おなじところを二回目には、今度はジョージ・ハリスンが歌うのですが、そのときは小節数・歌詞の行数が半分になっていて、

Whatever happened to
The lives that we once knew
It always made me feel so Free…

と歌われています。
つまりジョージ・ハリスンが歌うときには、
Can we live without each other…からThat seemed to mean so muchまでが省かれています。
これは、Can we live without each otherとジョン・レノンに対して言えるのは(言わずにはいられないのは)ポール・マッカートニーであって、ジョージ・ハリスンではないということから来ているのだろうなあ、と1995年に「アンソロジーvol.1」が出てこの曲を初めて聴いたときに、思ったものでした。

このサビの部分の歌詞が、1995年のビートルズ版「フリー・アズ・ア・バード」制作時にポール・マッカートニーが書き起こしたものなのか、それともジョン・レノンのカセットのデモ・テープにもともとすでにあったものなのか、わたしは寡聞にして知りません。(このサビの部分自体が、ジョン・レノンのデモ・テープ段階でどれくらい完成していたのか、あるいはほとんどポール・マッカートニーが新しく付け足したものなのかもよく知りません)。

しかし、どちらから出てきた歌詞であっても、それがお互いにとって真実味のあるものであるにちがいないであろうことは、ビートルズ時代に残してきたふたりの共同作業がすべてを語ってくれています。

ぼくらほんとうにお互いがいないままで生きていけるのだろうか。
ぼくらはどこで失ってしまったのか、
あんなに深い意味があったと思えたあの感触を。
いつもぼくをとても自由な気分にさせてくれた、あの感触を。

ジョージ・ハリスンだってもちろんポール・マッカートニーと同じくらいそう思っています。だってポール・マッカートニーは「リアル・ラブ」の映像でギターを抱えたジョージに抱きついていますね。

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コメント

お互いにとって真実味がある。
ぼくもそう思います。

ぼくは原曲を聞いたことがあります。
たしか、

Whatever happened to
The lives that we once knew

までは、ジョンが歌っていました。

まさに、

Can we really live without each other

以下がポールの手になるのだと思います。


投稿: 喜山 | 2007年6月11日 20時13分

喜山さまコメント頂き有難うございます!「同一人物説」以来コメント頂きうれしいです(読んでいただけるだけでもちろんうれしいです)。
原曲についてのご教示ありがとうございました!ほんとうに「共作」だったんですね素晴らしい…。わたしも喜山さまのブログ楽しく拝見させていただきますこれからもよろしくお願いします。矢原イケテル

投稿: 矢原イケテル | 2007年6月12日 09時05分

たしか、

Whatever happened to
The lives that we once knew

の後、ジョンは、


Can we really live without each other

の「Can we really」くらいのメロディを、ラララ(ダダダ?)
みたいな感じで続けてフェイドアウトします。

そこに、ジョンのやりかけのメロディをポールが、

Can we really live without each other

と、歌詞をつけて引き取るのです。

見事なレノン-マッカートニーのコンビネーションだと思います。


ところで、ぼくは矢原さんの、

直子にとってのサージェントペパー・・
の続きが読みたくて仕方ないのです。

楽しみにしています。(^^)


投稿: 喜山 | 2007年6月12日 23時17分

喜山さま詳細のご教示有難うございますまさにレノン-マッカートニー!!なんだかジンときました。

>直子にとってのサージェントペパー・・
>の続きが読みたくて仕方ないのです。

もう一年近く前になるのに憶えていて下さって有難うございます!ぼちぼちとネタ仕込みはしていたのですが(^^)あいだがあいてしまって。
有難いリクエストにお応えして近々再開しようと思います。おりしもサージェント40周年ですね…。

投稿: 矢原イケテル | 2007年6月13日 12時51分

矢原さま

「『ノルウェイの森』にはなぜ・・」とともに、
とてもワクワクしながら読みました。

楽しみにしています。

投稿: 喜山 | 2007年6月15日 23時10分

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